2017年2月1日水曜日

筑波嶺の 峰より落つる みなの川  恋ぞつもりて 淵となりぬる

筑波嶺の 峰より落つる みなの川
 恋ぞつもりて 淵となりぬる
             陽成院(百人一首)

(筑波山の峰々からしたたり落ちる水が、あつまって男女川となるように
恋もしだいに積もって、いつか深い淵となりました)

「筑波嶺」は北関東の筑波山のことで、古代より歌われてきたイザナミ、イザナギを祀る山とされてきました。「峰」を引き出す序詞とされますが、この歌の主題は、筑波山でしょう。女体山・男体山の二つの峰からなり、そこから流れ出る川は「男女川(みなのがわ)」です。
 女性原理と男性原理の象徴にあふれています。古代、この地で歌垣が行われ、男女が交歓しました。蓮歌もこの地から生まれたといわれます。天の意志としての「恋」が蓄積され、しだいに地の「淵」となるという天地創造のプロセスがここにも象徴されていると理解することができます。
 タロットなら「LOVERS」でアダムとイブの世界。サビアンでは「牡羊座4度」の「恋人」で二極化の発生。易なら「地天泰(ちてんたい)」で天地の交わりによる創造。いずれも陰陽、男女などの二元性、二極化の発生から、運動や物質化、創造のプロセスが発生する元型を意味します。
 嫉妬とか横槍、思わぬ失敗など、地上では基本元型であっても邪魔が入りますので、その点は配慮がいります。

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