日本一の売上をほこるというセブンイレブンの斜め向かいの角をまがると、占い館タリムがある。
最近、この周辺は「アフリカ村」と呼ばれている。アフリカ出身のアフリカンが店員を勤めるショップが数軒、ノキをつらねているからだ。
けっこう流暢に彼らは日本語をあやつる。
「どこから来たの?」
明らかに地方から東京に修学旅行でやってきた中学生、高校生のグループに声をかけている。
「福島」と中高生が答える。
「ああ、福島! この前、行ったよ!」とアフリカンはニコヤカに応じる。
「ええ!? ホント?」
「ホントだよ。友達の結婚式」
「ワォ!!」と中高生は目を輝かせる。
「福島、最高!」とアフリカンはたたみかける。
地元を褒められた中高生は、すっかり、気を許してしまう。アフリカン客引きは、竹下通からちょっと入ったウラタケのショップに、こうしてお上りさんを誘導していく。
店から出てくる中高生たちは、いちようにピンクの小袋を小脇にかかえたり、手にもって出てくる。けっこう商売になっているようだ。
竹下通りに戻ったアフリカンたちは、今度は、女子中高生グループに声をかける。
「どこから来たの?」
「鹿児島」
「ああ、鹿児島! この前、行ったよ!」
「ええ!? ホント?」・・・・・以下同文だ。
原宿アフリカ村の客引テクニックである。
ためしにのぞいてみる。
「このTシャツ、いくら?」
「7000円」
「7000円! 高くない?」
「いや、みんなホンモノ。FROM LA」
アフリカンはタグを見せてくた。
多分、中高生には、まったくちがった値段を言っているのかもしれない。