ようやく基礎資料の翻訳が整いそうだ。
ぼくがサビアン占星術について、初めて知ったのは1980年代の末の頃だった。1991年には、松村潔著『神秘のサビアン占星術』(学研)と直居あきら著『バイオリズムが人生をプラスに/マイナスに変える』(エスカルゴ ブックス)の 2著を出版プロデュースした。以来、四半世紀が経っている。
1997年に『サビアン大辞典』(MIIBOAT Books)を出版した岡庭加奈さんとは、その頃、何度かお会いしたり、電話でお話して、情報交換をしたものだった。岡庭さんは、2013年には『サビアン原典大辞典(全5巻)』を刊行している。
先日、岡庭加奈さんと東条真人さん、ご夫婦に久しぶりにお会いした。なんとルディヤーの『マンダラ』の解説部分の翻訳が、もうじき終わるという。
「おお、やっと出るのか」
サビアン占星術に魅了されて以来、ぼくもこの占星術にはまってきた。そして、分からなくなると、ルディヤーの『マンダラ』を辞書片手に読み、理解を深めるということを繰り返してきた。
その度に、『マンダラ』の翻訳出版が出ないものかと、自問したものだった。
サビアンシンボルの翻訳、解題はかなり進んだわけだけれど、この占星術を生み出している思想や、その文化的背景については、ほとんど紹介されていない。ルディヤーの『マンダラ』は、もちろん、シンボルの解説が全体の6~7割を占めている。しかし、その前後に、ルディヤーによる解説部分がある。ここがなかなか興味深い内容で、ルディヤーの思想やサビアン理解の手がかりがかなりある。
さらに他の著作も、取り寄せてみると、占星術全般に対して高度な思索を試みるとともに、神智学やインド哲学、ユングの深層心理学といったもののアマルガムとでもいえる思想を展開している。いわゆる欧米のニューエイジ思想に、一定の影響を与えたと推測させる思想世界が、そこに展開されているのだ。
また、サビアンシンボル解説を読むと、360度のシンボル、1度1度が分離したものではなく、一連のストーリーを構成していることがわかる。このストーリー性を読み取ることができるのは、ルディヤーの著書のみなのである。
岡庭さんの『サビアン原典大辞典』には、『マンダラ』のシンボル解説の全訳が含まれている。さらに解説部分の翻訳出版を近日中に完成させるというのだ。
ようやく、念願がかない、サビアン研究の基礎がそろうことになるのだ。
サビアン原典大辞典(全5巻)岡庭加奈(編訳注)
*本日、9月30日(水)午前11時より、午後9時(受付締切午後8時)まで、原宿占い館タリム(03-3497-5825)にて鑑定を行います。
*タリムでの鑑定は水曜日、金曜日です。




