「ヒョウ柄を着るとパワーが出るんや!」
「負けたくないから着るんや!」
全員、ヒョウ柄をまとった大阪のおばちゃんのラップグループ”オバチャ~ン”のメンバーが、次々と答えている。
NHKのテレビ番組『ゆうどき』を見ていたら、そんなシーンに出くわしたのである。あわててビデオの録画ボタンをぼくは押していた。
「”ヒョウ柄”の謎に迫る~大阪~ なぜ、大阪はヒョウ柄が好きな女性が多いのか?」
大阪のおばちゃんについて考えていたぼくには、思わぬタイミングで放送された番組だった。
簡単に番組の内容を紹介しておこう。オバチャーンと新世界のヒョウ柄専門店の紹介につづいて、いつ頃から大阪にヒョウ柄ファッションが根付いたのか、番組では探っていく。
昭和28年にフランス、パリにわたりクリスチャン・ディオールのもとで服飾を学び、帰国後、大阪で服飾学院を創設した上田安子さんという人物を番組では探り当て、紹介する。当時、ディオールがデザインした服の中にヒョウ柄があった。上田安子さんは、大阪にこれを持ち込んだところ、大阪の女性に受けいれられ、定着したというのだ。
「なぜ、大阪だけにヒョウ柄が定着したのか?」。番組では、さらに追求していくのだが、その辺りになると、ちょっと首をかしげてしまう。
商人の町の豊かさや派手好きなどをあげ、豊富秀吉にその原因を求めるという展開になっていったのである。それでは「ヒョウ柄」が、なぜ好まれるのかの説明にはなっていない。
そこで僕が提出したいのが、ドン・ファンの教えから導かれる仮説だ。
履歴を消し、呪術師への階梯を昇ると、通常の概念の世界を脱して、あるがままの世界に触れられるようになる。次に呪術師は「盟友」との絆を結ぶことになる。この盟友はパワーアニマルと呼ばれる。狼、バッファロー、イーグルなど、呪術師の性格や求める力に応じて絆を結ぶ動物がいるのだ。
もうお分かりだろう。大阪のおばちゃんは、呪術師のパワーアニマルとして”ヒョウ”を選んだのである。だからヒョウ柄を身にまとうことで、冒頭の証言に見られるパワーを得ているのだ。
大阪のおばちゃんは呪術師であり、パワーアニマルとしてヒョウを選んだ。だからヒョウ柄を着るのだ。これがぼくの提出したい仮説なのである。

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