2017年1月20日金曜日

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば  ただ有明の 月ぞ残れる

 おはようございます。本日もよろしくお願いします。

ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば
 ただ有明の 月ぞ残れる
    後徳大寺左大臣(百人一首 81)

(ほとどぎすの鳴き声のほうを眺めると
ただ明け方の月が空に残っていた)

 夏の訪れを告げる早朝の風景を絵画的に表現していると、通説では解釈し、その技巧を賞賛しています。しかし、この歌は田辺聖子も指摘しているように『平家物語』が背後に象徴された歌です。平家物語のクライマックスで後白河法皇が、老いた建礼門院徳子を訪ねます。歌の作者は、この時、法皇に付き添った公卿の一人。建礼門院の硯箱には「ほととぎす」の歌が記されていました。平清盛の娘であった彼女は、天皇家に嫁ぎ、安徳天皇を生み、国母となりました。壇ノ浦では、彼女の母親と息子が入水し、平家は滅亡します。かろうじて生き残った彼女は、出家後、一族の菩提を弔いながら、隠棲していました。間もなく彼女も亡くなります。そこに法皇が訪れるのです。戦乱によって翻弄された彼女の物語が一挙に呼び起こされます。「月」が象徴するのは法皇でしょう。
 ここでは「ほととぎす」の心情から歌意をとります。タロットなら「ソード3」で戦いに傷ついた心。サビアンなら「山羊座2度」で戦争によって破壊された愛と同情。易なら「天地否(てんちひ)」で乱れ廃る悲しみ。戦争の悲劇を乗り越えることはできるのでしょうか?

 本日、1月20日(金)午前11時より、午後9時(受付締切午後8時)まで、原宿占い館タリム(03-3497-5825)にて鑑定を行います。
*タリムでの鑑定は水曜日、金曜日です。

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